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「ヒューマンファクターズセミナー」を開催しました!


こんにちは、U’eyes design セミナー担当の岡崎です。

9月3日(火)と、12月3日(火)の2回、弊社の東京・青山オフィスがあるDFビルにて、「ヒューマンファクターズセミナー」を開催しました。

弊社のデザインコンサルティング活動で基本においているのが、このヒューマンファクターズです。 ヒューマンファクターズとは、人間の認知機能と身体機能の特性についての、基礎的な知識体系のこと。

世の中には、ヒューマンエラーで、顧客が不利益をこうむったり、時には大事故につながる例がたくさんあります。
身近な例としては、ビジネスホテルに泊まった時、鍵を持たずに飲みものを買いに出かけて部屋を閉め出された経験はないでしょうか?これが起こるのは、日常、ドアを閉めただけで鍵がかかるというメンタルモデルを人間は持っていないためです。

また、大事故につながった例としては、着陸間近の旅客機が、高度を維持しなくてはいけないのに、勘違いしたまま降下を続けて、滑走路よりはるか手前の地面に墜落したケースなど、前出のビジネスホテルの例とは社会に及ぼす影響は違えども、いずれも人間の「つい、うっかり」が原因となっています。つまり、それほど人間の認知というものは脆弱であるということです。

ヒューマンファクターズの影響は、製品、サービス、都市、建築、労働環境、組織など、人間の生活圏に存在するもの大多数に及びます。交通事故などは、発生件数の95%がヒューマンファクターズに起因し、安全不確認や脇見運転などヒューマンエラーが原因となっていると言われています。

ヒューマンファクターズを学ぶことで、人間をより深く、本質的に知ることにつながります。そして、人間が弱い特性を敢えて回避したり、あるいは人間が意識せずとも自然に振る舞えるプロセスに則るような取り組みをすることで、使いやすく、安心安全で、快適な製品、サービス、空間を作ることができます。

また、ヒューマンファクターズは、製品やサービス開発だけでなく、業務における確認漏れなど、人同士に生じるトラブル回避への気づきにも役に立ちますし、この後に弊社のデザイン思考マインドセットセミナーやデザイン思考スキルワークショップを学ぶ際にも、人間の認知の限界や、冒しがちなヒューマンエラーを把握していれば、講座の理解も一層進むと考えます。

9月、12月の講座ともに、ご参加者の所属は、メーカーの開発、評価、デザイン部門の方が多数を占め、「ユーザーインターフェイス設計を行う上での素養、知識を持ちたい」、「人と人工物のインタラクションを考える上で、人の内部処理をモデル化したい」といった人間特性に関する知識と、これら人間特性の影響が及ぶ顧客が製品やサービスを使いこなす上でのノウハウを知りたいといった動機で参加された方が多かったです。

講座の前半は、「なぜヒューマンファクターズが必要か」に始まり、人間特性の基本的特性について、「人間の感情、意志、行動は<環境>に支配されていること」、「人間の認知能力は非常に脆弱であること」、「人間の認知プロセスの90%は無意識下の行動に支配されていること」などを様々な事例から解説。後半は、このような認知特性をふまえた上で、製品やサービスのインターフェイスとして求められる基本要件について解説いたします。

受講後のご感想は、「わかりやすかった」「話が面白い」「新人にも受けさせたい」などコメントのほか、過去に弊社のセミナー受講経験ある方からは、「この会社のセミナーなら間違いない」と思って受けたというありがたいご意見も頂戴しました。

1月以降も引き続き、1/9(木)の「ヒューマンファクターズセミナー」をスタートに、3月末にかけて、各々3時間コースの「デザイン思考マインドセットセミナー」計3講座、2日間コースで学ぶ「デザイン思考スキルワークショップ」の各講座を開催してゆきます。詳しくは、以下をご覧ください。https://www.ueyesdesign.co.jp/seminar/

また、顧客先にお伺いしてのプライベートセミナー開催も承っております。
開催プログラムは、ご要望に応じた内容で実施することが可能ですので、どうぞお気軽にお声がけください。

いよいよ年の瀬も押し迫ってまいりました。みなさま、どうぞ良い年をお迎えください。

ヒューマンファクターズセミナーの受講風景

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