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お問い合わせ

認知を変革し、顧客価値を軸に成長する
スタートアップ企業のUX課題解決支援
株式会社X-Regulation 様

プロダクトが成長する中で、顧客価値をどのように具体的な設計に落とし込むか

概要

これは多くのスタートアップが直面する壁です。 AI関連サービスを開発する株式会社X-Regulation様も、プロダクトの成長に伴う様々な課題の中で、「顧客価値の捉え方」に向き合っていました。本記事では、U'eyes Designが提供した「UX設計を軸としたワークショップ」を通じて、同社が単なるテクニックの習得にとどまらず、チーム全体の「認知のあり方」をどう変革し、自走できる組織へと成長したのか、CEOの小田切様に詳しくお話を伺いました。

株式会社X-Regulation CEO小田切様(左)と弊社スタッフ

背景:なぜ認知変革が必要だったのか

X-Regulation株式会社様は、AI関連サービスのプロダクト開発を担うスタートアップ企業です。代表でありプロダクトオーナーの小田切様は、 「良いプロダクトをどう作るか」という課題意識を持たれておりつつも、顧客価値を効果的に落とし込めていないという思いがありました。 さらに、CEOとして会社を成長させる責任を背負われる中で、従来の思考の延長線では目標達成が困難だと痛感されていました。

小田切様にお話を伺う中で、主に以下の3点を課題の核心と捉えておりました。

  • 顧客価値の捉え方の獲得:テクニック論ではなく、考え方のフレームが必要。
  • 開発での共通認識の浸透:顧客価値をプロダクト設計へ落とし込むための、設計思想の共通認識化。
  • 経営視点での認知変革の必要性:事業成長に向けた、UX視点を取り入れた思考の再構築。

上記の課題に対して、U'eyes Designとして以下のプランを提案し、実施することになりました。

取組:UX設計を軸にしたワークショップ

依頼の背景には、「顧客に価値を届けるための考え方をチームに浸透させたい」という強い思いがありました。 弊社は、UX設計や認知の枠組みを取り入れる、「知識」と「体験」を提供するプランを提案。 単なる技術的な改善ではなく、「認知のあり方を変える」ことに焦点を当てました。

<実施内容>

本取り組みでは、X-Regulation株式会社様がUX設計を自社開発プロセスに導入し、自走できる状態を目指して、
以下の2つの活動を実施しました

1ワークショップによるUX設計の学習と実践

  • UX設計の原則や思考フレームを座学で学び、ワークショップで実践。
  • 弊社専門家と共に、自社プロダクトの課題をUX視点で整理。
  • ペルソナ作成やユーザー要求の仮説立案など、体験的な学習を重視。

2アクションプラン策定

  • 開発プロセスにUX設計を導入するための課題を整理。
  • 弊社専門家の視点で重要度を分析し、現実的なアクションプランを提示。
  • 定義すべきプロセスや考え方を明確化し、改善ロードマップを策定。

このプロセスにより、単なる知識習得に留まらず、実際のプロダクト課題を題材にした実践型の取り組みが実現しました。

お客様の声

<本プロジェクトで印象に残ったポイント>

  • 率直な対話ネガティブな意見も含めて本音を共有できる場があった。
  • 考え方の転換プロダクト開発を「顧客価値中心」で捉える視点がチームに芽生えた。
  • 共通認識の形成若手中心のチームに、UX設計の基本概念が浸透。

<得られた成果と変化>

  • プロダクト開発の方向性が明確化:顧客価値を基準にした意思決定が可能になった。
  • チームの自信向上:改善策を自ら考えられるフレームが獲得できた。
  • 顧客視点の経営への還元:開発に留まらず経営の判断においても「顧客中心に考え方を変える」重要性を認識できた

まとめ:

この事例では、スタートアップ企業が顧客中心のプロダクト開発を目指すうえで、知識やテクニックではなく「UX設計の原則」を伝えること、それを実践いただきフィードバックを重ねることの価値を感じていただきました。また、プログラムを通じて「顧客起点の考え方」を身につけることは、開発プロセスだけでなく経営の視点までアップデートすることにもつながるという示唆を得ることができました。


SPECIAL INTERVIEW

“お客さんの深いところに入っていって、課題全般を解決するシステムに作り上げていこうとしたら、一気に壁にぶつかったんです”

まずプロジェクト開始前、どんな状態だったか振り返っていただけますか?

どうやったら良いプロダクトを作れるのか、考え方に自信がない状態でした。このままだとしっかりと世の中に価値を届けられるプロダクトが作れない。プロダクトオーナーとして、とても悩んでいました。

いつ頃からそうだったんですか?

プロダクトを開発し始めて、一年半ぐらいたったタイミングです。小規模の目に見えるタスクを助けるような機能は、作ることができていました。ただ、もっとお客さんの深いところに入っていって、課題全般を解決するシステムに作り上げていこうとすると、一気に壁にぶつかったんです。

具体的に、どんな難しさがあったのでしょうか?

例えば、プロダクト開発の現場でありがちだと思うのですが、様々な顧客から多様な視点でのフィードバックをいただいたときに、どう分析して、どうプロダクトに反映すればいいのかわからない。あれもこれもとなってしまう。自分たちの中には「こういう価値を出したい」と感じていることがあるのに、それをうまく設計できない状態でした。

モヤモヤしますね。

はい。プロダクト・マーケット・フィット(PMF)の考え方で、「顧客に向き合うことが大事」というのがあります。どんな会社にも共通する大事なことですが、でも、実際に「顧客に向き合うってどうやればいいの?」と。悩みが溜まってきました。

苦しい状況ですね

象徴的なシーンとして、営業時、お客さんに商品を説明する時が苦しかったですね。「ちょっと使いづらいんですけど」と言いながら、説明する辛さがありました。ある種、顧客体験が悪いことを自分も追体験していたんですね。

小田切さん以外の開発メンバーも、同じように苦しさを感じていたのでしょうか?

あったと思いますね。一方で、体験の設計は「自分たちじゃ無理じゃない?」と感じていたと思います。
私も含めて非常に若いメンバーでやっていましたし、プロダクト開発にちゃんと経験・知見のある人間がいなかった。要は、プロダクト開発の中で、顧客に価値を届けるために、どう考える必要があるのか、チームとして共通認識や考え方がなかったんですね。
なので、その考え方の部分を解決しないと先に進めるという意識は強く持っていました。

“細かいテクニックではなく、プロダクト開発における考え方やモノの捉え方を変える必要があると感じていました”

なるほど。それで弊社に問い合わせをいただいたんですね。

自分はプロダクトオーナーであると同時に、CEOでもあります。会社やプロダクトを大きくしていくためには、細かいテクニックではなくて、考え方やモノの捉え方を変える必要性がある。自分の延長線上の考え方では、目標にたどり着くのは難しいだろう、自分たちの状況を突破するためには、その道のしっかりした会社様にコーチングをいただくのが、今の認知の壁を突破するような目的に適合しているだろうと考えました。

“ワークを通して、開発チームが「顧客体験をデザインするための必要条件」を満たすことができたと思います”

実際にやってみて、どうでしたか?

特に、ワークショップが良かったですね。チームとして、顧客体験デザインに取り組む必要条件を満たすことにつながったと考えています。

どういうことでしょうか?

ワークショップも、実習こそ行いますが、どうしても座学のような側面がありますよね。
それだけだとチームで共通認識ができていない。理解が結構食い違っている状態なんですね。
各々がバラバラに理解しているので、それを実際にやってみて、フィードバックをもらうことで、「顧客体験開発って、こういうものだよね」というのが、わかっていくように思います。

なるほど。

もう一つが、プロダクトオーナーである私を含め、数名はその考え方を習熟することができた。これがもう一つの条件です。全員でなくても、誰か一人でも、ある程度できるようになったら、進むんです。で、その誰かひとりが、めちゃくちゃなことを言っているわけではなくて、役割分担として、必要な考え方だよねとチームで共有されている。そうすると、ようやく顧客体験デザインをするということの必要条件が満たされるんですね。

非常に興味深いです。ちなみに、ワークショップ後の「アクションプランの策定」はいかがでしたか?

ワークショップの考え方を確認するためのものとして、意義があったかと思います。
ワークショップも、座学じゃないですか。ちょっと実習もしますけど。
それだけだと共通認識ができていない. 理解が結構食い違っている状態なんですね。
各々が各々で理解しているので、それを実際にやってみて、それに対してフィードバックをもらうことで、顧客体験開発って、こういうもんだよねっていうのがわかっていくように思います。

全体を通して、特に印象に残っているワークはありますか?

個別のワークというよりは、ワークショップの折々で触れた発話というか、対話が印象として残っていますね. 例えば、「ペルソナがいなくて、どうやって考えるんですか?」と言われたのが、印象に残っていますね。

ワークショップの序盤でフィードバックさせていただいたことですね。覚えています。

「あの企業にも、あの役割の方にも使えるシステムにしないと」と考えてしまって、「中核的なペルソナって誰ですか?」に答えられない状態でした。でも、そこを決めないとまず話にならないよねと。
「考え方が間違っていた」と感じた出来事だったので、強く印象に残っています。
積み上げられた専門分野の定石があるのに、知らないと、めちゃくちゃなことやってしまうんですよね。

“顧客が喜んでくれる、ちゃんと使ってくれる機能をリリースできる割合が上がった実感があります “

プロジェクトを終えて、半年近く経ちました。どのような変化がありましたか?

直接的な変化でいうと、リリースした機能のうち、ちゃんと価値になったものの割合が非常に上がったと思います。定量的な数値を取っているわけではないですが、顧客が喜んでくれる、ちゃんと使ってくれる機能を毎週入れられるようになっている実感があります。そこが明確な変化ですね。無駄な開発作業が減ったように思います。

それは嬉しいです。

あとは、間接的な影響でいうと、私自身の認知が本当に大きく変わりました。「誰に対して成果を上げるのか、そしてその人にとっての成果は何なのか、その成果を実現するための必要条件は何か?」を、自然と考えるようになった。
それは開発だけではなくて、チームのマネジメントや採用の場面でも応用が利くので、的外れの施策が減ったように感じています。大きな成果ですね。

まさにデザイン経営ですね。

私は出身が監査法人で、どちらかというと士業に近い。顧客思考というよりは、知識思考が強かったんですね。でもそれは「転換を図らなきゃいけない」とずっと思っていた。今回の取り組みを通して、その転換が図れましたね。

プロジェクトを終えて:テクニックではなく「認知」を変える意義

インタビューを通じて見えてきたのは、UXの表面的な手法(HOW)を導入するだけでは、真の顧客価値の創出には届かないという事実です。 X-Regulation株式会社様は今回のプロジェクトを通じ、「自分たちが誰にどんな価値を提供したいのか」という根本的な認知(WHYとWHAT)の枠組みを再構築されました。若手チームが共通言語を持ち、ユーザー要求の仮説立案からUX設計までを「自走」できるようになったことは、今後のさらなる事業拡大に向けた大きな強みとなるはずです。

U'eyes Designでは、お客様の組織フェーズや課題に合わせ、今回のような「体験型ワークショップ」を通じた伴走型のUX支援を行っています。「プロダクト開発の視座を高めたい」「チームの認識を揃えたい」とお考えの企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

クライアント名
株式会社X-Regulation
メンバー
麦島 豊、高橋 祥、中塚 啓史
タグ
プロジェクト

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生活者視点のデザインコンサルティングパートナー 株式会社U'eyes Design(ユー・アイズ・デザイン)

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